あの日の少女の夢は

スーパードルフィーと暮らしてる女の日常

創作してみた(涼の過去)

 私はそれなりに恵まれた環境で生まれてそれなりに両親に愛されてきた。
 だけどなぜか心は満たされなかった。クラスでいじめにもあった。
 
 でもそれはきっと今の学校は私には合っていないから。
 周りの人間とはレベル違うんだ。

 そうやって私は周りの人間を見下して自分は特別なんだと思い始めてから私は死ぬほど勉強をした。
 両親にも必死に説得をして塾にも入れてもらった。

 でもそれは私が思っていたよりも過酷で上には上の人間がいて塾のテストでは私は下から三番目だった。
 私が行きたいと思った中学はいわゆる難関校というやつで、だから選んだというのもあった。

 同じ志望校の仲間もいたけど半年もしないうちにいつのまにか来なくなった子、
 志望校自体変えてしまった子ばかりでそれくらいきつかった。
 頭が狂いそうなくらい毎日毎日勉強の日々だった。

 ある日もう頭がパンクしてしまって塾の授業中に突然泣き出してしまったこともあった。
 
 「どうしたの? 大丈夫?」

 それが奏馬との出会いだったりする。
 奏馬とは同じ塾だった。
 なんかかっこいい王子様みたいな男の子が居るな、とは思っていたけど話したことはなかった。

 「僕にはよくわからないけど、今頑張ったらきっと良い事あるよ」

 
 それから私は泣かなくなった。
 受験の日まであの低レベルな馬鹿どもとおさらばできる。そう思うと勉強もはかどったし、とても楽しかった。

 
 

 「君も受かったんだね。おめでとう」





f:id:kiyokarin:20180426033136j:plain







SDM-F-33 涼 Ryo




かりん





にほんブログ村 コレクションブログ スーパードルフィーへ
にほんブログ村