ものもらいが痒くて撮影に集中できないので創作してみた
「ねぇ、君」と声を掛けると綺麗な金髪で長髪の彼女が僕の方を黙って静かに振り向いた。
だけどその表情は驚いているというか戸惑いの表情を見せた。
「君、いつもひとりだよね?友達は他のクラスなの?」
昼休み明けの授業は隣のクラスと合同の体育の授業でぞろぞろとジャージに着替え終わった生徒達が体育館に集まっていた。
授業が始まるまでまだ少し時間があるためそれぞれバスケットをして遊んでいる人達やグループになってお喋りをしている女子達ばかり。なのに彼女は体育館の出入り口のすぐ近くでひとり、ぽつんと座っている。僕が知っている限り、彼女はいつもこうしてひとりで居る。
彼女は僕に話し掛けられたことに少し驚いたようで顔をキョロキョロとさせ、言葉に困っているようだ。
なんとなくは分かっていたが、彼女は凄く人見知りをするタイプなのだろう。
「なら、お隣失礼するね」
と言って僕は彼女の右側に勝手に座った。
すると彼女はさらに緊張したようで下を向いてそわそわと髪をかきあげたりして落ち着かない様子だった。
「ピアスなんて空けてるんだね。へー意外」
彼女が髪をかきあげて見えた右耳に赤い石の付いたシンプルなピアスを付けているのが見えたからだ。
「……別に意外でもないわ」
突然彼女がぼそっとそう呟いた。
初めて聞いた彼女の声。
周りでバスケットボールが跳ねていたり、お喋りをしている女子達の声などで騒がしく、あまりはっきりとは聞こえなかったが彼女見た目そのままのような繊細で清らかそうな声をしていた。
「なんだ、喋れるんじゃん」
僕がそう言うとまた彼女はそわそわと下を向いてしまった。
かりん
白馬に乗った王子様は自分で迎えに行く
こんな話をするのはおかしいかもしれませんが
私はもう人と関わりあいたくないと思っていた時期 がありました。
まぁ、それは大学時代の学生の時で
バイト先のムカつく(笑)副店長に
「別に男とホテル行ってこいって言ってるわけじゃないんだけどさー」
「街コンとか行ってきなよー」
「どうせカーテンも昼も夜も開けないでいるんでしょwww」
今思うと本当にローゼンの本屋の店長にそっくりな人でした(笑)
でもこの副店長、お客様からも嫌われていて
見下されている人でした。
口癖は「世の中そんな甘くねーよ」
「みんな努力してる」
あー薄っぺらい人。
ちなみにこの業種、サービス業でしたが
私にはとんでもなく向かない仕事でした。
大学を辞めた後も続けて5年やりましたが私には間違った努力でした。
努力すれば世の中甘くない。
なんか馬鹿だなぁと。
その考えが甘いと思ってしまいます。私は。
私は得意なことを仕事にしました。
そうしたら毎日楽しくなりました。
間違った努力をしてしまうと時には不幸になるもんです。
でも学生の時の馬鹿な私には分からなかった。
お客様にも怒鳴られ、その日のお給料をゼロにされたりしてなんて可哀相な私。
いつか白馬に乗った王子様が来てくれますように。
でもいつか、なんていうものはいつまで立っても訪れない。
だから何もかも私は捨ててこの世界に来て良かったと思う。
私が白馬に乗った王子様(笑)を迎えに行ったから。
すごいよね、ドールの力って。
かりん
好きなものすら無個性
少し話は反れますが、
「どうして嵐はこんなに人気なの?」
昔現役のジャニオタだった時に友人とこんな話題になったことがあります。
その友人の答えは
「みんなが好きって言ってるから」
というものでした。
それを裏付ける出来事がありました。
以前私、入院をしていたことがあり、
その担当の看護師さんに「私、嵐ファン!」という方が居ました。
その時は現役バリバリのジャニオタでしたので
当然嵐の話も出来ました。なので
「アラフェスってあるじゃないですか~」
と話題を振ったら
「え?なにそれ。知らない」
ジャニーズ好きでもなんでもない方にも
分かりやすく伝えるなら
「私、村上春樹ファン!ハルキストです!」
と言っているのに
「え?ノルウェイの森?なにそれ。知らない」
と真顔になるようなものなのです。
友人の言ってる通りなんだろうな。
別に私は全ての嵐ファンはみんなが好きだから好きだとは思って居ません。
でもその看護師さんは嵐では一番人気がある
二宮くんが好きだといっていたし、
あー、これは完全に良く分からないけど
みんなが好きだから~パターンだなと。
なんだか可哀相に思ったし、
好きなものすら無個性。
そこまで周りに合わせなくてはいけないなんて。
私は私が好きになったものが好きだから
なにを言われようとも私は関ジャニのファンでした。
『みんなが好きだから』
大嫌いな言葉です。
私はドールが好き。可愛い。
だから別に良いじゃん。
私の好きなものなんだから他人受けなんて知らない。
もちろんドールが苦手で怖いという方には考慮はします。
でも無個性なんてつまらない。
かりん